脂質異常症 基本を踏まえた実践
残された課題 スタチンを超える薬物療法の可能性
松田 大介
1
,
大城 太一
,
供田 洋
1北里大学 薬学部微生物薬品製造学
キーワード:
HDL Cholesterol
,
LDL Cholesterol
,
脂質異常症
,
多剤併用療法
,
臨床試験
,
HMG-CoA Reductase Inhibitors
,
Cholesterol Ester Transfer Proteins
,
新薬開発
,
ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体
,
Ezetimibe
,
Dalcetrapib
Keyword:
Ezetimibe
,
Clinical Trials as Topic
,
Drug Therapy, Combination
,
Cholesterol, HDL
,
Cholesterol, LDL
,
Hydroxymethylglutaryl-CoA Reductase Inhibitors
,
Dyslipidemias
,
Peroxisome Proliferator-Activated Receptors
,
Drug Discovery
,
Cholesterol Ester Transfer Proteins
,
Dalcetrapib
pp.137-140
発行日 2009年1月1日
Published Date 2009/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009072555
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今日まで脂質異常症治療薬として臨床的にもっとも使用されてきたスタチン系化合物では、十分に効果を示さない症例も多く報告されてきており、新しい作用機序を有する医薬品の開発が求められている。CETP阻害薬(JTT-705やanacetrapib)は、臨床試験が進められている。顕著な毒性はまったく示さずに血中のHDL-C上昇とLDL-C減少を引き起こすことが確認されている。PPARの3種類のサブタイプ(α、β、γ)のアゴニストも、新たな脂質異常症治療薬としての可能性を有している。MTP阻害薬(AEGR-733など)は、単独使用に加えてezetimibeとの併用も検討され、今後の展開が期待される。
©Nankodo Co., Ltd., 2009