これからの高齢者医療-診断・治療・予防への対応
《認知症の診断・治療・管理を習得する》認知症と鑑別するべき疾患 treatable dementia
櫻井 博文
1
,
羽生 春夫
1東京医科大学 老年病科
キーワード:
ビタミン欠乏症
,
うつ病
,
甲状腺機能低下症
,
MRI
,
鑑別診断
,
水頭症-正常圧
,
せん妄
,
認知症
,
硬膜下血腫-慢性
,
Mini-Mental State
,
頭部CT
,
長谷川式簡易知能評価スケール
Keyword:
Avitaminosis
,
Diagnosis, Differential
,
Delirium
,
Dementia
,
Depressive Disorder
,
Hydrocephalus, Normal Pressure
,
Hypothyroidism
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Hematoma, Subdural, Chronic
pp.1028-1032
発行日 2011年12月1日
Published Date 2011/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012088923
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・認知症の鑑別診断では、病歴聴取・一般内科診察に加えて、血液検査、神経学的診察、神経心理検査、脳画像検査などを併用して総合的に判断することが重要で、臨床診断の正診率が高まる。・認知症と鑑別を要する代表的な疾患であるうつ病とせん妄について、鑑別のポイントを示した。・治療可能な認知症treatable dementiaは、原因として多数の疾患が含まれ、早期の診断と適切な治療により治すことができる病態も多くなってきたので、見逃してはならない疾患である。
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