今、認知症にどう向き合うか
《認知症各論・治療》その他の変性疾患に伴う認知症および特発性正常圧水頭症
森 悦朗
1
1東北大学 大学院医学系研究科高次機能障害学
キーワード:
核上性麻痺-進行性
,
抗Parkinson病剤
,
MRI
,
鑑別診断
,
脳脊髄液シャント
,
水頭症-正常圧
,
認知症
,
多系統萎縮症
,
大脳皮質基底核変性症
Keyword:
Antiparkinson Agents
,
Cerebrospinal Fluid Shunts
,
Diagnosis, Differential
,
Dementia
,
Hydrocephalus, Normal Pressure
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Supranuclear Palsy, Progressive
,
Multiple System Atrophy
pp.805-809
発行日 2012年5月1日
Published Date 2012/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012211102
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●アルツハイマー病(AD)、Lewy小体型認知症、前頭側頭型認知症に次いで頻度の高い変性性認知症性疾患として進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症、多系統萎縮症がある。●いずれも頻度は10万人あたり数人といわれている。●特発性正常圧水頭症はこれらと似た症候や緩徐進行性の経過を示し、これらとの鑑別が問題になる。●特発性正常圧水頭症は以前に考えられていたよりはるかに高頻度で、人口10万人あたり100人を超えるともいわれている。●これらの疾患はいずれも特異な神経症候(パーキンソニズム、歩行障害など)を伴う点で特徴的なものである。
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