これからの高齢者医療-診断・治療・予防への対応
《認知症の診断・治療・管理を習得する》アルツハイマー病治療薬の使い方
宇高 不可思
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1住友病院 神経内科
キーワード:
Alzheimer病
,
Galantamine
,
Memantine
,
抗精神病剤
,
Donepezil
,
Rivastigmine
,
抑肝散
,
行動心理学的症候
Keyword:
Rivastigmine
,
Alzheimer Disease
,
Galantamine
,
Memantine
,
Antipsychotic Agents
,
Donepezil
,
Yi-Gan San
pp.1033-1037
発行日 2011年12月1日
Published Date 2011/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012088924
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・アルツハイマー病ではアセチルコリン系の障害が強いことから、神経伝達物質補充療法として、アセチルコリンエステラーゼ阻害薬が広く用いられてきた。・本年、新たに3種の本症治療薬が使用可能となった。・これら4剤はいずれも根本治療薬ではなく、効果は限定的ではあるが、それぞれ、アセチルコリンエステラーゼ阻害作用に加えてニコチン性アセチルコリン受容体刺激作用を有したり、内服でなく貼付薬であったり、あるいは、アセチルコリン系とは別の作用機序であるNMDA受容体拮抗薬であるなどの特徴があるので、状況に応じて適切に使い分けることができる。・このほか、周辺症状の軽減を目的とした種々の薬物についても触れた。
©Nankodo Co., Ltd., 2011