最新版 糖尿病虎の巻-新時代の糖尿病診療を実践する
合併症をみる 糖尿病腎症のマネージメント法
宇津 貴
1
1滋賀医科大学 糖尿病・腎臓・神経内科
キーワード:
血糖降下剤
,
降圧剤
,
脂質低下剤
,
心臓血管疾患
,
糖尿病性腎症
,
分類
,
低タンパク食
,
早期診断
,
腎機能障害
Keyword:
Antihypertensive Agents
,
Hypolipidemic Agents
,
Cardiovascular Diseases
,
Classification
,
Diabetic Nephropathies
,
Hypoglycemic Agents
,
Diet, Protein-Restricted
,
Early Diagnosis
,
Renal Insufficiency
pp.653-657
発行日 2011年10月1日
Published Date 2011/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011353500
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・糖尿病と診断すれば、尿アルブミンと血清クレアチニン測定による推定糸球体濾過量(eGFR)の測定を行う。早期に診断し治療介入すれば、腎症の寛解を得やすい。・アルブミン尿や蛋白尿の減少を目指して積極的な多角的治療を行えば、腎症のみではなく心血管合併症を抑制できる。・ガイドラインに基づいた厳格な血糖・血圧・脂質管理は、腎症の寛解・進展抑制に有効である。厳格な降圧によって腎リスクが増大することはない。・腎機能低下時は、HbA1c値が低くなるため留意する。腎機能低下に応じて薬剤を変更することも必要である。・糖尿病腎症以外の腎疾患の合併、腎動脈狭窄や神経因性膀胱による腎機能低下の可能性を考えておく。
©Nankodo Co., Ltd., 2011