変わりゆくパーキンソン病診療 早期診断から進行期患者の治療まで
パーキンソン病を治療する パーキンソン病発症早期患者の治療
武田 篤
1
1東北大学 大学院医学系研究科神経・感覚器病態学講座神経内科学分野
キーワード:
Levodopa
,
インフォームドコンセント
,
黒質
,
投薬計画
,
Parkinson病
,
Dopamine Agonists
,
アルゴリズム
,
病名告知
Keyword:
Algorithms
,
Drug Administration Schedule
,
Informed Consent
,
Levodopa
,
Parkinson Disease
,
Substantia Nigra
,
Dopamine Agonists
pp.821-825
発行日 2011年5月1日
Published Date 2011/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011189956
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●パーキンソン病の病態進行は発症早期ほど急激である。このため一見容易に感じられる早期治療は、長期予後を左右する重要なステップであると認識すべきである。●治療が遅れたり初期治療が不十分であったりすることにより、改善しうるはずの運動機能障害が増悪したまま固定化する恐れがある。●治療開始薬としてlevodopaかドパミンアゴニストのいずれかを選択するが、患者の年齢や認知症の有無のみならず、求められる運動機能のレベルも考慮すべきである。●初期治療の開始にあたって、患者・家族側からの信頼を得ることが長期的な機能維持のうえでもとくに重要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2011