薫風吹く膠原病診療-臨床を駆ける進歩の風
特殊病態診療の進歩 筋骨格系疼痛を伴う高齢者疾患
杉原 毅彦
1
1東京都健康長寿医療センター 膠原病リウマチ内科
キーワード:
C-Reactive Protein
,
Methotrexate
,
Prednisolone
,
筋骨格系疾患
,
リウマチ性多発筋痛症
,
鑑別診断
,
赤血球沈降速度
,
巨細胞性動脈炎
,
多剤併用療法
,
疼痛
,
リウマトイド因子
,
老年病
,
RS3PE症候群
Keyword:
Blood Sedimentation
,
C-Reactive Protein
,
Diagnosis, Differential
,
Drug Therapy, Combination
,
Methotrexate
,
Musculoskeletal Diseases
,
Pain
,
Polymyalgia Rheumatica
,
Prednisolone
,
Rheumatoid Factor
,
Giant Cell Arteritis
pp.636-640
発行日 2011年4月1日
Published Date 2011/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011160962
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・リウマチ性多発筋痛症(PMR)の臨床的特徴は、年齢50歳以上、1ヵ月以上続く両肩あるいはその周囲、両股関節あるいはその周囲、頸部の疼痛とこわばり、赤沈40mm/hr以上、ステロイドへの治療反応性が良好であることである。巨細胞性動脈炎(GCA)の合併について留意する必要がある。・GCAには側頭動脈炎を中心とした頭蓋GCAと、大動脈の分枝が主に侵される大血管GCAがある。・remitting seronegative symmetrical synovitis with pitting edema(RS3PE)とPMRは同一の疾患である可能性がある。高齢発症関節リウマチとの鑑別に注意が必要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2011