胆膵疾患診療の最前線 難治疾患のよりよいマネジメントのために
胆膵疾患のマネジメント-胆膵癌を見据えて 急性膵炎
高田 忠敬
1
1帝京大学 外科
キーワード:
膵炎
,
重症度指標
,
腹部CT
Keyword:
Pancreatitis
,
Severity of Illness Index
pp.443-448
発行日 2011年3月1日
Published Date 2011/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011130050
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・急性膵炎は、良性疾患であるが、輸液、疼痛除去を中心とした保存的治療で軽快する軽症膵炎から、多臓器不全を併発し急激に死亡への転機をとる重症膵炎まで幅広くみられる。・現在でも難治性疾患として、厚生労働省の難治性疾患克服事業として取り扱われている。・このような疾患の診療は、『急性膵炎診療ガイドライン2010』に沿って行われることが望ましい。・このガイドラインが今回改訂された根拠は、2008年厚生労働省科学研究班によって「重症度判定」が従来のものと異なり、新たなる基準に全面的に改訂されたことである。重症度が予後因子のみで判定できるのが今回のもっとも大きな改訂であり、それに造影CT gradeを加えると死亡率が予測できるのも特徴である。
©Nankodo Co., Ltd., 2011