胆膵疾患診療の最前線 難治疾患のよりよいマネジメントのために
胆膵疾患診療の最前線 注目されつつある難治疾患へのinterventionとfollow-up
伊地知 秀明
1
1東京大学 消化器内科
キーワード:
膵臓疾患
,
胆道疾患
,
難病
Keyword:
Biliary Tract Diseases
,
Catastrophic Illness
,
Pancreatic Diseases
pp.372-374
発行日 2011年3月1日
Published Date 2011/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011130038
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●胆膵疾患は、難治癌である胆膵癌をはじめとして難治疾患が多く、良性疾患といえども一気に急変してショックに陥りやすい疾患が多い。●胆膵疾患の専門的診療は、使用する内視鏡やデバイスが特殊かつ多彩であり、疾患のバラエティに富み、また高度な専門的技術を要するものも多い。●消化器症状を訴える患者の中には、消化管疾患・肝疾患のみでなく胆膵疾患が潜んでいることを決して忘れてはならず、その可能性を疑って積極的に腹部超音波を行い、専門医へと連携することが重要である。●胆膵疾患は消化器疾患の中で消化管疾患・肝疾患に次ぐ第三の領域であったが、最近注目されるようになってきている。●胆膵癌は高危険群の設定が困難であるが、胆膵疾患の適切なfollow-upにより早期発見につながる可能性があり、そのため胆膵領域の疾患や検査をより広く知ってもらうことが重要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2011