日常診療で診る感染症 この疾患を見落とすな
内科で診るか?専門医からのアドバイス ウイルス性結膜炎
渡辺 仁
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1労働者健康福祉機構関西ろうさい病院 眼科
キーワード:
Aciclovir
,
クロマトグラフィー
,
Steroids
,
ヒトアデノウイルス感染症
,
単純ヘルペス-眼部
,
結膜炎-ウイルス性
,
鑑別診断
,
エンテロウイルス感染症
,
帯状疱疹-眼部
Keyword:
Adenovirus Infections, Human
,
Acyclovir
,
Diagnosis, Differential
,
Conjunctivitis, Viral
,
Chromatography
,
Enterovirus Infections
,
Herpes Zoster Ophthalmicus
,
Steroids
,
Keratitis, Herpetic
pp.849-852
発行日 2010年11月1日
Published Date 2010/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011021866
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・内科医が注意すべきウイルス性結膜炎の中で、もっとも注意したいアデノウイルス性結膜炎を中心に解説した。・アデノウイルスは感染力が強く、家族間、外来・入院患者および医療関係者への感染が生じやすいことはとくに記憶しておきたい。・診断には迅速診断キットもあるので利用するとよく、診断されたら速やかな消毒が必要である。・ただ、治療については特効薬がなく、対症治療となる。・その他、エンテロウイルスや単純ヘルペスウイルス、帯状ヘルペスウイルスによる結膜炎についても解説する。・実際にはそれらの鑑別診断は内科医では困難であるので、充血が確認されたらできるだけ早く眼科医に紹介することが肝要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2010