日常診療で診る感染症 この疾患を見落とすな
内科で診るか?専門医からのアドバイス 慢性・急性副鼻腔炎
月舘 利治
1
,
春名 眞一
1獨協医科大学 耳鼻咽喉・頭頸部外科
キーワード:
Steroids
,
抗真菌剤
,
抗細菌剤
,
骨膜
,
耳鼻咽喉科外科
,
真菌症
,
治療的洗浄
,
副鼻腔炎
,
緊急手術
,
骨膜下膿瘍
,
頭部CT
,
副鼻腔炎-乾酪性
Keyword:
Anti-Bacterial Agents
,
Antifungal Agents
,
Therapeutic Irrigation
,
Mycoses
,
Periosteum
,
Otorhinolaryngologic Surgical Procedures
,
Steroids
,
Sinusitis
pp.853-856
発行日 2010年11月1日
Published Date 2010/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011021867
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●副鼻腔炎は日常よくみる疾患であり、耳鼻咽喉科に受診する前に内科を受診する患者は多い。●急性副鼻腔炎の治療は、起炎菌(肺炎球菌やインフルエンザ菌が多い)に対して抗菌スペクトルを有する抗菌薬の投与および局所療法である。●慢性副鼻腔炎の治療はまず、マクロライド少量長期投与や局所療法といった保存的治療であるが、保存的治療により改善しない症例、鼻ポリープを伴う症例に対しては内視鏡下鼻副鼻腔手術などの手術療法を施行する。●副鼻腔の周囲臓器に炎症が波及し、眼窩内合併症や頭蓋内合併症などが起こる場合には、緊急手術が必要となるので、早急に耳鼻咽喉科、眼科、脳神経外科へ紹介すべきである。
©Nankodo Co., Ltd., 2010