日常診療で診る感染症 この疾患を見落とすな
よく見かける感染症 診断・治療の最新事情 肺結核・結核性胸膜炎
石田 卓
1
1福島県立医科大学 医学部呼吸器内科
キーワード:
Interferon Gamma
,
胸部X線診断
,
結核-胸膜
,
抗結核剤
,
診断用試薬キット
,
結核-肺
,
発生率
,
Infliximab
,
Tocilizumab
,
結核-潜伏
Keyword:
Infliximab
,
Antitubercular Agents
,
Interferon-gamma
,
Reagent Kits, Diagnostic
,
Radiography, Thoracic
,
Tuberculosis, Pleural
,
Tuberculosis, Pulmonary
,
Incidence
,
Latent Tuberculosis
,
Tocilizumab
pp.841-845
発行日 2010年11月1日
Published Date 2010/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011021864
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・日本における結核罹患率は先進国においてまだ高いレベルにある。・働き盛りの年齢層における受診の遅れ、医療機関における診断の遅れが問題であり、結核に対する社会の啓発と医師の意識向上が重要である。・結核の診断においては菌の検索(塗抹、培養検査、核酸増幅法)と画像診断が重要である。また補助診断法としてクオンティフェロン(QFT)がある。・治療は多剤併用療法を決められた期間施行する。・肺外結核は胸膜炎が多く、菌の証明がむずかしい場合がある。・関節リウマチなどの治療に用いられる生物学的製剤投与により、活動性結核を発症する場合があり注意を要する。
©Nankodo Co., Ltd., 2010