糸球体疾患 腎炎からネフローゼまで、最高の診療を目指して
膜性腎症の原因解明と新規診断法への道
加藤 秀樹
1
1米国
キーワード:
Neprilysin
,
ネフローゼ症候群
,
糸球体腎炎-膜性
,
Phospholipase A2 Receptors
Keyword:
Nephrotic Syndrome
,
Glomerulonephritis, Membranous
,
Neprilysin
,
Receptors, Phospholipase A2
pp.91-94
発行日 2010年7月1日
Published Date 2010/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010250371
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膜性腎症は成人の特発性ネフローゼ症候群のもっとも頻度の高い疾患で、蛍光染色では糸球体基底膜の上皮側に沿ってIgG沈着が認められる。ごくまれに認められる新生児膜性腎症の抗原neutral endopeptidaseが2002年に、また成人特発性膜性腎症の抗原M-type phospholipase A2受容体が2009年に同定され、今後膜性腎症の分子メカニズム、診断法の確立、治療法への道が進むと思われる。
©Nankodo Co., Ltd., 2010