糸球体疾患 腎炎からネフローゼまで、最高の診療を目指して
糸球体疾患の診断と病態生理 ネフローゼ症候群の病態生理 一般内科医として知っておくべきこと
山内 淳
1
1大阪労災病院 腎臓内科
キーワード:
アルブミン尿
,
ネフローゼ症候群
,
感染
,
血液凝固異常
,
血栓症
,
脂質異常症
,
急性腎障害
,
浮腫
,
病態生理
Keyword:
Albuminuria
,
Blood Coagulation Disorders
,
Edema
,
Infection
,
Nephrotic Syndrome
,
Thrombosis
,
Dyslipidemias
,
Acute Kidney Injury
pp.36-40
発行日 2010年7月1日
Published Date 2010/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010250361
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ネフローゼ症候群は高度の蛋白尿により低蛋白血症を呈する疾患群で、多くは浮腫と高脂血症を認める。蛋白尿の成因として、糸球体上皮細胞の末端におけるスリット膜の機能不全が主因と考えられている。高脂血症や凝固能亢進に対し治療を要することが多く、急性腎不全や易感染性に対する対応も必要である。ネフローゼ症候群の診断がつけば、すみやかに腎専門医を紹介する。専門医受診が当面困難な場合、安静、食事療法および利尿薬による対症療法を行う。
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