増加するアレルギー疾患 内科医にとっての最良のアプローチとは
成人喘息への理解と対応 最新の知識 喘息発作はどう変わったのか、最近の傾向と治療の実際
関谷 潔史
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1国立病院機構相模原病院 臨床研究センター喘息研究室
キーワード:
危険因子
,
死因
,
喘息
,
気管内挿管法
Keyword:
Asthma
,
Cause of Death
,
Intubation, Intratracheal
,
Risk Factors
pp.617-621
発行日 2010年4月1日
Published Date 2010/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010137781
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喘息ガイドラインやICSの普及により、喘息発作による救急外来受診患者、入院患者、死亡患者は減少しているが、いまだに存在する。喘息発作時の治療は、症状から喘息発作強度の判定を行い、ただちにそれに応じた治療を行ったうえで入院適応を判断する。繰り返す発作受診患者や大発作による入院患者の背景因子のほとんどは、患者指導やアドヒアランス向上で回避できる。本邦でのICS使用率は、増加傾向はあるものの欧米諸国に比してまだまだ低い。今後喘息ガイドラインやICSのさらなる普及とともに、患者側の喘息に対する理解やアドヒアランスの向上を目指した対策が求められる。
©Nankodo Co., Ltd., 2010