増加するアレルギー疾患 内科医にとっての最良のアプローチとは
成人喘息への理解と対応 合併病態への対応 明らかになりつつある喘息難治化因子
東 憲孝
1
,
福冨 友馬
,
山口 裕礼
1国立病院機構相模原病院 臨床研究センター
キーワード:
危険因子
,
喘息
,
鼻茸
,
肥満細胞
,
副鼻腔炎
,
炎症メディエーター
,
好中球浸潤
Keyword:
Asthma
,
Mast Cells
,
Nasal Polyps
,
Risk Factors
,
Sinusitis
,
Inflammation Mediators
,
Neutrophil Infiltration
pp.632-637
発行日 2010年4月1日
Published Date 2010/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010137784
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欧米を中心に、わが国でも重症難治性喘息の大規模な疫学研究がなされ、成人発症喘息と小児喘息の難治化因子は、まったく異なることが明らかとなった。重症難治性喘息は、heterogeneityな病態や機序がみられる。NSAIDs過敏喘息は、性差や人種差を問わず、もっとも重要な難治化因子である。成人喘息の難治化病態として、鼻茸・好酸球性副鼻腔炎や喫煙・肥満が注目されている。喘息の難治化病態に関連する分子細胞学的な難治化因子の存在が指摘されつつあり、その1例が、Cysteinyl-leukotrienesとLipoxinのインバランスセオリーである。
©Nankodo Co., Ltd., 2010