呼吸器感染症2010 新たな脅威と必要な新知識
一般診療で見逃してはならないもの クラミジア肺炎
宮下 修行
1
,
黒瀬 浩史
,
岡 三喜男
1川崎医科大学 呼吸器内科
キーワード:
Chlamydophila pneumoniae
,
鑑別診断
,
免疫学的検査
,
Clarithromycin
,
肺炎-細菌性
,
クラミドフィラ感染症
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Immunologic Tests
,
Clarithromycin
,
Chlamydophila pneumoniae
,
Pneumonia, Bacterial
,
Chlamydophila Infections
pp.814-817
発行日 2009年11月1日
Published Date 2009/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010021268
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ヒトに肺炎を起こすクラミジアは4種(C.pneumoniae、C.trachomatis、C.psittaci、C.felis)報告されているが、中でも頻度の高いのはC.pneumoniaeである。C.pneumoniae呼吸器感染症の最大の特徴は症状が軽微または無症候で、終生免疫が成立しないため感染を繰り返しやすい点にある。抗菌薬治療が行われていない症例が多数存在し、このことが病態形成に重要な役割を果たしていると推測されている。治療はマクロライド系薬、テトラサイクリン系薬、ニューキノロン系薬(レスピラトリー・キノロン)およびケトライド系薬が有効で、治療に難渋する症例がない。
©Nankodo Co., Ltd., 2009