発行日 2009年7月1日
Published Date 2009/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009247961
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症例1:28歳男。1年前に2型糖尿病と診断されたが服薬コンプライアンス不良、血糖コントロール不良で、外来受診時にケトーシスを認め、空腹時血糖321mg/dl、HbA1c 10.3%であった。仕事の都合で入院を拒否したため、外来でインスリンリスプロ混合製剤を導入した。4日後に入院の都合がつき、食事療法とインスリン強化療法を行い、退院後のHbA1cは7.4%と著明に改善していた。症例2:29歳男。2年前に2型糖尿病と診断されたが食事療法の不徹底が目立ち、内服コンプライアンス不良で、外来受診時にケトーシスを認め、空腹時血糖213mg/dl、HbA1c 8.4%であった。症例1と同様の理由で外来でのインスリン導入となり、3日後に入院治療を開始し、退院後のHbA1cは7.4%と改善していた。症例3:48歳男。4年前に糖尿病と診断され、食事療法のみでは徐々に血糖コントロール不良となり、外来受診時にケトーシスを認め、空腹時血糖378mg/dl、HbA1c 10.8%であった。母親の介護のため入院は拒否され、外来でインスリン導入を行った。4日後に入院治療を開始し、退院後のHbA1cは9.5%と改善していた。
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