頭痛・めまいの診療 確実な診断・治療をするために今必要なこと
頭痛患者を正確に診断する 頭痛の分類と頻度を知る
間中 信也
1
1温知会間中病院
キーワード:
頭痛
,
性因子
,
分類
,
片頭痛
,
有病率
,
頭痛-緊張性
,
年齢因子
,
頭痛障害
Keyword:
Age Factors
,
Classification
,
Headache
,
Migraine Disorders
,
Sex Factors
,
Prevalence
,
Tension-Type Headache
,
Headache Disorders
pp.845-848
発行日 2009年5月1日
Published Date 2009/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009197977
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新しい国際頭痛分類第2版(ICHD-II)は2004年に公表され、本邦では2007年に新訂増補版が発行されている。ICHD-IIは、第1部:一次性頭痛、第2部:二次性頭痛、第3部:頭部神経痛・顔面痛、付録の4部構成からなり、頭痛は14のグループに分類されている。片頭痛(前兆のない片頭痛および前兆のある片頭痛)、緊張型頭痛、群発頭痛、薬物乱用頭痛の診断基準について精通する。疫学調査によると15歳以上の日本人における慢性頭痛有病率は約40%(片頭痛8.4%、緊張型頭痛22.3%、その他9%)であり、慢性頭痛患者の多くが日常生活に支障をきたしている。現時点ではICHD-IIが疫学研究や的確な頭痛治療計画を立てるのに必須である。ICHD-IIの普及と、それに則った頭痛の診療が切望される。
©Nankodo Co., Ltd., 2009