実践!頭痛診療-頭痛に悩む患者をどう診てどう治す?
頭痛診療の第一歩 初診時の注意点
橋本 洋一郎
1
,
渡利 茉里
,
阪本 徹郎
,
伊藤 康幸
1熊本市立熊本市民病院 神経内科
キーワード:
鑑別診断
,
頭痛
,
頭痛-群発
,
分類
,
片頭痛
,
頭痛-緊張性
,
多機関医療協力システム
,
頭痛障害
,
頭痛-一次性
,
頭痛-二次性
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Classification
,
Cluster Headache
,
Headache
,
Migraine Disorders
,
Multi-Institutional Systems
,
Tension-Type Headache
,
Headache Disorders
,
Headache Disorders, Primary
,
Headache Disorders, Secondary
pp.709-714
発行日 2015年5月1日
Published Date 2015/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015211918
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頭痛患者がはじめて受診した場合,「増悪している頭痛か」,「突然発症の頭痛か」,「経験したことのない最悪の頭痛か」の3つの質問で危険な頭痛かどうかをトリアージし,緊急を要する頭痛と判断したら専門医へ紹介する.「困っていること」と「何を目的に受診したか」を上手く聞き出し,頭痛の「ABCDE」分類を利用して頭痛診療の入り口とする.慢性頭痛であれば,複数の頭痛がないか問診で上手く診断するが,「いくつのタイプの頭痛がありますか?」ときくのもよい.慢性頭痛では薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)の有無をまず確認し,次に片頭痛があるのか,緊張型頭痛があるのか,さらに他の疾患があるのかなどを診断していく.
©Nankodo Co., Ltd., 2015