肺癌生存期間延長の謎 今何が起こっている?
肺癌診療の基礎知識 肺癌薬物療法の最新動向(主に新薬開発について)
西尾 誠人
1
1癌研究会有明病院 呼吸器内科
キーワード:
肺腫瘍
,
血管新生阻害物質
,
新薬開発
,
Erlotinib
,
Gefitinib
Keyword:
Erlotinib Hydrochloride
,
Lung Neoplasms
,
Angiogenesis Inhibitors
,
Drug Discovery
,
Gefitinib
pp.245-248
発行日 2009年2月1日
Published Date 2009/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009125126
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cisplatinが導入されて以来、肺癌に対する薬物療法は新薬の登場とともにその治療成績が向上している。90年代には、第三世代の薬剤とプラチナ製剤との併用療法、およびこれらの薬剤を用いた二次療法による延命が期待できるようになった。2000年代になり、上皮成長因子受容体(EGFR)阻害薬(gefitinibやerlotinib)が導入され、さらなる延命効果も期待できるようになった。現在、血管新生阻害薬や第二世代のEGFR阻害薬、その他の新しい分子を標的とする新規薬剤が精力的に開発されており、これらの新薬の早期導入が待たれる。
©Nankodo Co., Ltd., 2009