肺癌生存期間延長の謎 今何が起こっている?
肺癌の最新疫学動向
雑賀 公美子
1
,
祖父江 友孝
1国立がんセンターがん対策情報センター がん情報・統計部
キーワード:
危険因子
,
喫煙
,
肺腫瘍
,
発生率
,
年齢調整死亡率
Keyword:
Lung Neoplasms
,
Risk Factors
,
Smoking
,
Incidence
pp.212-215
発行日 2009年2月1日
Published Date 2009/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009125119
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肺癌の年齢調整死亡率は、男女とも1990年代後半から減少傾向を示しており、2006年では男性44.0(人口10万対)、女性11.7である。肺癌の年齢調整罹患率は、男性では1975年から1990年まで増加、1990年代は横ばい、2002年には57.4(人口10万対)となっており、女性では1975年以降緩やかな増加傾向が続き、2002年では18.2である。肺癌は、男性の全がん死亡の23.2%、女性の全がん死亡の13.2%を占める。肺癌の主な危険因子は喫煙であり、男性肺癌死亡の69.2%、女性の19.8%が喫煙起因と推計される。
©Nankodo Co., Ltd., 2009