発行日 2005年1月1日
Published Date 2005/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005074303
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2002年の日本人の死亡(98万人)のうち,死因の第1位は悪性新生物(30万人)である.悪性新生物の部位別では,肺癌(5.6万人)が第1位(男性で第1位,女性で第3位)である.生涯喫煙率が高く人口の多いベビーブーム世代の高齢化により,肺癌の罹患数・死亡数は今後さらに増加すると予測される.喫煙は最大の危険因子であり,肺癌になる危険を10~20倍程度に高める.男性の喫煙率は50%程度まで減少したが,女性の喫煙率は15%前後で変化がない.むしろ若い女性では喫煙率が増加中である.健康増進法の施行,たばこ規制枠組み条約の批准など,日本でもようやく喫煙対策がはじまったところである
©Nankodo Co., Ltd., 2005