急性腎不全 AKIシラバス
造影剤によるAKIについてのトピック 最近の知見 L-FABP・NAC・スタチン・hANP・ACE阻害薬ほか
中村 司
1
,
藤原 信治
,
小出 輝
1新松戸中央総合病院 腎臓内科
キーワード:
Acetylcysteine
,
Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitors
,
Creatinine
,
Atrial Natriuretic Factor
,
腎臓疾患
,
急性腎障害
,
造影剤
,
HMG-CoA Reductase Inhibitors
,
Fatty Acid-Binding Proteins
Keyword:
Acetylcysteine
,
Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitors
,
Contrast Media
,
Creatinine
,
Kidney Diseases
,
Atrial Natriuretic Factor
,
Hydroxymethylglutaryl-CoA Reductase Inhibitors
,
Fatty Acid-Binding Proteins
,
Acute Kidney Injury
pp.109-113
発行日 2008年7月1日
Published Date 2008/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008258137
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造影剤腎症における尿細管障害の指標としての、尿中肝型脂肪酸結合蛋白(L-FABP)の変動に関する筆者らの成績を提示する。AKIの代表として敗血症性ショックがあり、当疾患における上記L-FABPの役割に関する筆者らの成績を提示する。造影剤腎症治療として、N-アセチルシステインの研究報告が一番多いが、いまだに意見の統一がみられず、有効とする報告、無効であるとする報告に二分される。今回は、最近の報告を紹介する。造影剤腎症の発症に酸化ストレスが関与するが、スタチンは酸化ストレスを抑制する薬剤として、単純な脂質異常症改善薬というだけではなく、糖尿病性腎症の進展抑制効果などを有する薬剤としても注目されている。造影剤腎症における、スタチンの最近の報告を紹介する。そのほか、hANP,ACE阻害薬などの薬剤効果を紹介する。
©Nankodo Co., Ltd., 2008