慢性腎臓病 CKDキャンペーンをめぐる話題
CKDを取り巻く検査を見直す 蛋白尿と微量アルブミン尿
松尾 清一
1
,
上村 治
1名古屋大学 大学院医学系研究科腎臓内科学
キーワード:
アルブミン尿
,
学校保健
,
危険因子
,
検尿
,
腎臓疾患
,
タンパク尿
,
慢性疾患
,
診断サービス
,
労働衛生サービス
Keyword:
Albuminuria
,
Chronic Disease
,
Diagnostic Services
,
Kidney Diseases
,
Occupational Health Services
,
Risk Factors
,
Proteinuria
,
School Health Services
,
Urinalysis
pp.38-42
発行日 2007年7月1日
Published Date 2007/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007246383
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わが国では、世界に先駆けて、学校保健法、労働安全衛生法、老人保健法などにより、検尿システムが構築された。試験紙法による尿蛋白チェックでは、検診時(++)以上の患者では有意に透析にいたる患者の比率が高くなるので、注意深いフォローと専門医へのコンサルトが必要である。糖尿病、高血圧、メタボリックシンドロームなどを有するCKDハイリスク群の患者に対しては、微量アルブミン尿測定による早期発見が望ましい。CKDの進行度(stage)により、目標を明確にした治療が可能であり、総合的なCKD対策が必要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2007