特集 Evidence Update 2020 最新の薬物治療のエビデンスを付加的に利用する
エキスパートが注目する最新エビデンスをアップデート! 慢性腎臓病治療薬
鈴木 大介
1
1JA愛知厚生連豊田厚生病院 薬剤部
キーワード:
Erythropoietin
,
Metformin
,
血液透析
,
糸球体濾過量
,
心臓血管疾患
,
腎不全-慢性
,
造血剤
,
糖尿病-2型
,
貧血-腎性
,
慢性腎臓病
,
Canagliflozin
,
薬物使用禁忌
Keyword:
Cardiovascular Diseases
,
Metformin
,
Renal Dialysis
,
Glomerular Filtration Rate
,
Canagliflozin
,
Hematinics
,
Kidney Failure, Chronic
,
Contraindications, Drug
,
Erythropoietin
,
Diabetes Mellitus, Type 2
,
Renal Insufficiency, Chronic
pp.78-81
発行日 2020年1月5日
Published Date 2020/1/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2020106294
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<Key Points>◎メトホルミン含有製剤の添付文書が改訂となり「重度の腎機能障害(eGFR 30mL/分/1.73m2未満)のある患者または透析患者(腹膜透析を含む)」が投与禁忌と変更になった。これまで曖昧であった腎機能による投与可否が明確となった。◎SGLT2阻害薬であるカナグリフロジンを用いて腎関連イベントを一次アウトカムに設定したCREDENCE trialが報告された。結果としては、腎複合アウトカムで相対リスクを30%低下させた。◎透析患者において効果持続時間の異なるエリスロポエチン製剤の種類と2年予後の関係を調査した観察研究が報告された。結果としては、長時間作用型ESA使用群の2年予後(全死亡)は短時間作用型ESA使用群と比較して有意に不良であった。
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