内科医のためのパーキンソン病診療
パーキンソン病に伴う非運動障害とその治療 嗅覚障害はパーキンソン病発症の初期症状か?
布村 仁一
1
1青森県立中央病院 神経内科
キーワード:
鑑別診断
,
Parkinson病
,
嗅覚障害
Keyword:
Olfaction Disorders
,
Diagnosis, Differential
,
Parkinson Disease
pp.819-821
発行日 2007年5月1日
Published Date 2007/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007169031
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近年、パーキンソン病患者において嗅覚障害が高頻度に存在することが認知されてきている。Braakらのパーキンソン病における病理学的stagingによれば、この症候はパーキンソン病の初期症状、もしくは運動症状発症以前から存在する症状である可能性が高いと考えられる。このため嗅覚を検討することが、将来的なパーキンソン病の発病予防、進行予防につながる可能性があり、今後嗅覚に対する理解が深まり、客観的で定量的な検査法の確立が期待される。
©Nankodo Co., Ltd., 2007