内科医のためのパーキンソン病診療
パーキンソン病の現在、過去、未来 現在までにわかっているパーキンソン病の病態、歴史的背景、今後の展望
水野 美邦
1
1順天堂大学
キーワード:
リソソーム
,
Parkinson病
,
放射性核種イメージング
,
Ubiquitin
,
Iobenguane
,
Alpha-Synuclein
,
ATP Dependent 26S Protease
,
Parkin Protein
,
Leucine-Rich Repeat Serine-Threonine Protein Kinase-2
Keyword:
Leucine-Rich Repeat Serine-Threonine Protein Kinase-2
,
Lysosomes
,
Parkinson Disease
,
Radionuclide Imaging
,
3-Iodobenzylguanidine
,
Ubiquitin
,
alpha-Synuclein
,
ATP Dependent 26S Protease
,
Parkin Protein
pp.771-778
発行日 2007年5月1日
Published Date 2007/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007169022
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パーキンソン病では黒質のほか、広範に病理変化が起こり、それらは非運動症状の原因となる。黒質の変性は、遺伝的素因と環境因子の相互作用のうえでミトコンドリア障害、酸化的障害が発生し、α-synucleinの凝集へと進行、アポトーシスによる細胞死を起こす。家族性パーキンソン病が13型まで報告された。PARK 1は、α-synuclein変異によるパーキンソン病である。パーキン(PARK2の原因遺伝子)蛋白がユビキチンリガーゼ活性を有することから、神経変性とユビキチンプロテアソーム系の関係がクローズアップされた。これらの進展を踏まえ、パーキンソン病を根本的治療の研究が進むと期待できる。
©Nankodo Co., Ltd., 2007