発行日 2006年9月1日
Published Date 2006/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006320912
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降圧利尿薬は,これまでのさまざまなランダム化臨床試験により,心血管イベントを抑制すること,他の降圧薬と比較しても遜色のないイベント抑制作用があることが明らかである.降圧に関しては用量依存性が弱く,副作用は用量依存性なので,低用量の併用を厳守すべきである.レニン-アンジオテンシン系抑制薬との併用は降圧効果の増強,安全性,心血管イベントの抑制に関してメリットが多い.糖尿病発症リスクに焦点をあてた少量併用の安全性に関しては,現在臨床試験が進行中である.今後はレニン-アンジオテンシン系抑制薬との合剤の推進,糖尿病合併高血圧での臨床試験と,その結果に基づいた適切な使用の推進が必要とされる
©Nankodo Co., Ltd., 2006