発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006186479
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日本で提唱され,諸外国に比し日本で多くみられる.インフルエンザ感染に基づき意識障害・痙攣を主徴とし,多臓器不全をきたす小児の疾患である.毎年数百例が発症し,死亡率は15~30%で,後遺症を残すことも多い.「脳症」の本態はサイトカインによる非炎症性の脳浮腫で,脳内でウイルスは検出されない.上記の脳症とは別にインフルエンザ感染に基づく「脳炎」があり,主に成人に発症し,経過は比較的良好である
©Nankodo Co., Ltd., 2006