発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006186481
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CPMは基礎疾患のある患者に発症する.とくに低栄養,慢性アルコール中毒,低Na血症が多い.低Na血症の補正を緩徐に行うのは,CPMを予防するためである.MRIの変化は病初期でなく1~2週間遅れて出現するため,経時的MRI撮像が必要である.臨床症状としては意識障害,構音障害,四肢麻痺が多い.意識障害患者(とくにCPMを発症しやすい基礎疾患をもつ場合)では,鑑別診断の一つとして考慮する必要がある.治療として確立されたものは現在のところないが,重篤な基礎疾患をもつ症例が多く,全身管理が重要である
©Nankodo Co., Ltd., 2006