発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006094806
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重篤な喘息発作は緊急事態であり,適切な処置が望まれる.最重症例はICUに搬送され人工呼吸の適応となるが,挿管の必要性がただちに必要でない患者では,マスク装着によるbilevelを試みる.挿管にいたらず寛解する症例が存在する.保存的治療に反応がわるい患者では吸入麻酔薬の使用を考慮してもよい.熟練した麻酔医によるマスク換気で気管支攣縮の解除が得られるが,低血圧に注意が必要である.吸入麻酔薬の種類による攣縮解除能力に大差はないが,長期間使用しないことが望ましい.不幸にして挿管・人工呼吸管理となった患者では, 1)気道内圧を低く, 2)呼気時間を十分長く, 3)Paco2は高目を許容し, 4)持続的な筋弛緩薬使用を控える
©Nankodo Co., Ltd., 2006