発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006034146
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56歳男性.患者は四肢のしびれ,両下肢の筋力低下を主訴に近医を受診,頸髄MRIにてC4~C5レベルのT2高信号域を指摘され,著者らの施設へ入院となった.入院時,一般理学所見,皮膚所見,神経学的所見に異常はみられず,両下肢の筋力低下および筋萎縮を認めた.全血・生化学・甲状腺機能に異常はなく,抗カルジオリピン抗体と抗RNP抗体は血清で陽性であったが,髄液中では陰性であった.再発性髄膜炎と診断し,ステロイドパルス療法を行ったところ,症状および画像所見の軽快がみられた.症状軽快時の血清中の抗カルジオリピン抗体,抗RNP抗体は変化なく陽性で,更に髄液では抗カルジオリピン抗体が陽性化した
©Nankodo Co., Ltd., 2005