発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005267002
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
急性期に意識障害で来院する患者に対しては,低血糖などの全身性疾患の除外をまず行う.同時に,神経局所徴候の有無に留意すべきである.意識障害を呈する急性期脳卒中は,出血性のものが大部分である.一方,代謝性脳症,精神疾患との鑑別が困難な虚血性脳卒中もときに存在する.急性期意識障害患者の初期治療として,気道確保および呼吸・循環管理が重要である.虚血性脳卒中においては,血栓溶解療法の適応がある症例が存在する.治療可能時間(therapeutic time window)は短いため(3~6時間以内),迅速な診断を行い,速やかに専門施設へ紹介・搬送する必要がある
©Nankodo Co., Ltd., 2005