発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005108611
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心筋症患者にはさまざまな種類の不整脈が合併しうる.なかでも,慎重に対応しなければならない不整脈は,心房細動,心室性不整脈である.心筋症患者に合併した心房細動は,血栓塞栓症の原因となるだけでなく,心機能が低下している患者にとって血行動態に多大な影響を及ぼす.そのため,使用する薬物は心機能抑制の少ないものを選択せざるをえない.現在は,III群薬が広く使用されるようになってきている.心筋症患者に合併した心室性不整脈は,患者の生命に直結する不整脈で,二次予防だけでなく,一次予防も重要になってくる.欧米の大規模臨床試験において薬物療法よりも,植込み型除細動器(ICD)のほうがより生命予後を延長させるという結果が出てきている
©Nankodo Co., Ltd., 2005