発行日 2005年2月1日
Published Date 2005/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005102221
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60歳女.発熱を主訴に受診し,胸部X線やCTで右肺S5に肺炎像,右肺S10に結節性陰影,肝全体に多発性の嚢胞性病変を認めた.発熱の原因は右肺S5の肺炎によると判断して直ちに抗生剤の投与を開始し,肺炎の改善を待って右肺S10と肝臓の精査を行った.種々の画像所見から右肺S10の病変は良性腫瘍,肝臓は多発性胆管過誤腫が考えられたが,いずれも悪性腫瘍の可能性を否定できなかった.確定診断を得る目的で胸腔鏡補助下肺区域切除術と肝生検を施行し,病理組織学的に肺は硬化性血管腫,肝臓は多発性胆管過誤腫と診断した
©Nankodo Co., Ltd., 2005