発行日 2005年2月1日
Published Date 2005/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005102222
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30歳.第一子を自然分娩後,2週間ほどして全身の筋肉痛と38℃台の発熱が出現し,その後,近位筋優位の筋力低下と顔面皮疹が出現した.GOT,クレアチンキナーゼ,アルドラーゼ,CRPの上昇,抗核抗体弱陽性,感染症抗体価陰性,筋生検での変性所見などから皮膚筋炎と診断した.筋肉痛と発熱が持続するためプレドニゾロン60mg/dayの投与を開始したところ,症状は速やかに軽快,検査所見も改善し,以後再発は認めていない.妊娠・出産に伴う免疫系の変化や胎児性マイクロキメリズムが皮膚筋炎の発症に関与した可能性が示唆された
©Nankodo Co., Ltd., 2005