発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2017239797
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36歳女性(中国人)。健診の胸部X線検査で異常陰影を指摘され、紹介となった。胸部CTでは右肺下葉S7に32mm大の腫瘍影と、右肺S3に5mm大の円形結節影を認めた。PET-CT所見では右肺S7腫瘍にSUVmax4.0の異常集積を認めたが、右肺S3結節には異常集積は認められなかった。以上より、多発肺良性腫瘍、原発不明癌多発肺転移、悪性リンパ腫、あるいは原発性肺癌を疑い、診断兼治療目的で手術を施行した。その結果、術中病理検査では癌肉腫と診断されたが、最終病理診断では多発硬化性肺胞上皮腫と診断された。術後経過は良好で、7日目に退院となり、術後1年経過現在、再発なく経過している。
©Nankodo Co., Ltd., 2016