発行日 2003年10月1日
Published Date 2003/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2004048363
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63歳女.失語と右半身の感覚低下を契機に入院となり,両下腿に多数の浸潤性紅斑を認め,皮膚生検にて皮膚原発T細胞性リンパ腫と診断された.MRIにて左側頭葉皮質に高信号領域を認め,第19病日には後頭葉皮質への脳梗塞巣の拡大が認められた.第40病日頃からミオクローヌス発作,強直性痙攣が出現した.第70病日にループスアンチコアグラントが陽性となり,APSを疑い血漿交換を行ったが神経症状の改善は認められなかった.全身状態が悪化異し,リンパ腫に対する化学療法は施行できず,第112病日に死亡した
©Nankodo Co., Ltd., 2003