発行日 2003年2月1日
Published Date 2003/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2003151747
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22歳女.17歳の夏ごろから無月経となった.大学入学後から,不眠と集中力低下を訴えるようになり,終日自宅でなにもせずにいることが多くなった.神経衰弱状態と離人症と診断され,向精神薬を処方され,一時的に精神状態は改善した.しかし,意欲の喪失と不安感が出現し,学業を続けることが困難となり,大学を退学した.又,東南アジア系外国人様の言葉を話すようになり,精査のため入院した.内分泌検査所見などからCushing症候群と診断し,外科的腺腫摘出術を施行した.腫瘍摘出術数ヵ月後には,外国人様アクセント症候群や抑うつ状態等の精神症状は改善し,現在,支障なく社会生活を送っている
©Nankodo Co., Ltd., 2003