発行日 2002年10月1日
Published Date 2002/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2003072307
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71歳男.腰痛の精査目的で入院し,多発性骨髄腫と診断された.化学療法(MCMP)が施行され,腰痛は改善した.左背部に激痛が出現し,入院した.多発性骨髄腫に対しては,化学療法(dexamethasone+ranimustine+vincristine:DMVM)+インターフェロン-αの併用療法を行った.疼痛は改善し,骨髄中の形質細胞,IgAは低下した.甲状腺機能低下症に対してはlevothyroxineを少量から開始した.退院後,肺結核を発症し,肺結核の治療を受け,その間は骨髄腫の治療を中断した.肺結核治療後に,再度入院したが,骨髄腫の再増悪により,IgAは著明に増加していた.DMVM療法を2回行い疼痛は改善し,骨髄中の形質細胞,IgAは再び低下した.levothyroxineの投与でFT4,TSHはほぼ正常化した
©Nankodo Co., Ltd., 2002