発行日 2002年9月1日
Published Date 2002/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2003038620
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31歳男.下腹部痛,下痢,血便を主訴とした.大腸内視鏡検査で回盲部と直腸にタコイボ様潰瘍及び糜爛を認めたためアメーバ性大腸炎を疑い便汁鏡検を行ったところアメーバ様の原虫が確認され,又,血清抗体検査でIgG抗体が陽性を示したことからアメーバ性大腸炎と診断した.明らかな感染経路は特定できなかったものの施設内で感染したと考えられ,感染には異食癖,弄便等が関与したものと推測された.metronidazoleの内服により症状は速やかに消失した
©Nankodo Co., Ltd., 2002