発行日 2002年5月1日
Published Date 2002/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2002196533
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
81歳女.肝細胞癌+肺転移による肝肺部分切除を施行し,約5年間抗癌剤を服用していた.全身倦怠感,動悸で受診した.貧血による心不全と診断し,貧血の原因精査のため入院となった.発症の原因として抗癌薬による二次性の骨髄異形成症候群(MDS)の可能性が示唆された.一時,改善傾向にあったが,再び貧血増悪し,週1回の輸血での維持も困難になった.投与中の内服薬の効果は期待できないと判断し,cyclosporin(CyA)の投与を開始した.肝機能は正常化,腎機能も改善傾向にある.その間,輸血の回数も減少し,月に1回でHbは7~8g/dlで維持されている
©Nankodo Co., Ltd., 2002