発行日 2002年2月1日
Published Date 2002/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2002124798
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56歳女.高Ca血症と低K血症といった電解質異常から内分泌疾患を疑った.頸部画像検査は,中央に頸部CT画像を,両側にそれぞれの病変の超音波所見を示した.超音波でlowechoicにみられる病変を認め,皮膜に血流を観察したことから,副甲状腺腺腫と考えられた.MIBIシンチグラムでは腺腫様甲状腺腫と診断した結節病変部位にも取り込まれ,副甲状腺腫自身は明らかではなかった.穿刺吸引細胞診にて病変を確定診断した.また,内分泌検査成績や,ACTH-コルチゾールの日内変動とdexamethasone抑制試験の結果,原発性副甲状腺機能亢進症および副腎腺腫によるpreclinical Cushing症候群とわかり,さらに腺腫様甲状腺腫,橋本病およびempty sellaeの合併を認めた
©Nankodo Co., Ltd., 2002