発行日 2001年10月1日
Published Date 2001/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2002086677
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67歳女.生の海産物を食べたあと圧痛を伴う腹部腫瘤と発熱が出現した.腸アニサキスなどを疑い検査を行ったが,IgE型アニサキス抗体は陰性で,便培養や虫卵検査でも異常は認められなかった.腫瘤は第7病日に軽度縮小したが,それ以上の改善はみられなかった.注腸造影検査を行ったところ,境界明瞭で粘膜面の凹凸不整な全周性の狭窄像が認められた.大腸内視鏡検査で病変に著明な浮腫を認め,周囲には硬便が付着していた.生検で悪性腫瘍が疑われた為切除術を行い,病理組織学的に未分化癌と診断した
©Nankodo Co., Ltd., 2001