発行日 2001年11月1日
Published Date 2001/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2002066846
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72歳男.介護目的で入院した巨大脳動脈瘤で患者は脳底部の動脈瘤であり,閉塞性水頭症をきたす直前まで症状が増悪した典型例であった.入院時心電図は不完全右脚ブロックを呈するのみであったが,第1,3病日,発作性上室性頻拍を起こし,血圧が低下,破裂の危険性がある為,脳外科専門施設に移送した.入院時脳CT所見では,直径40mmの部分血栓化した脳底動脈瘤が頓挫し,側脳室の拡大を伴っていた.又,基底核や放線冠に散在する小窩性梗塞,右側頭葉にlow density areaを認めた.巨大脳動脈瘤の成因,発育機序,運命,臨床症状,画像所見,自然血栓化,治療について述べた
©Nankodo Co., Ltd., 2001