発行日 2001年7月1日
Published Date 2001/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2001259502
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79歳女.10年前から近医で高血圧加療中であった.内服薬としてdoxazosin mesilate,indapamide,cisaprideを服用していた.嘔気,めまいで近医を受診し,心電図異常を指摘され著者の病院を受診した.血清カリウム値の低下及び著明なQT延長で巨大陰性T波が認められた.心室性期外収縮の多発からTdPを生じたが,Mg静注により速やかに消失した.QT延長はcisaprideと低カリウム血症の為と考え,cisaprideを中止して塩化カルシウム徐放剤を投与した.第17病日にはQTcは正常化した.翌日行った心臓カテーテル検査でも冠動脈狭窄を認めず,独歩退院した
©Nankodo Co., Ltd., 2001