経験と考察
転移性脊椎腫瘍の早期発見・介入をめざす院内CT・MRI画像診断との連携システムの試み
田中 誠人
1
,
重松 英樹
,
宮坂 俊輝
,
城戸 顕
,
岩田 栄一朗
,
田中 康仁
1奈良県立医科大学 整形外科
キーワード:
MRI
,
脊椎腫瘍
,
専門職間人間関係
,
X線CT
,
医用画像情報システム
,
放射線療法
,
後向き研究
,
電子メール
,
診療放射線技師
,
腫瘍の早期診断
,
骨密度維持剤
,
早期医療介入
,
整形外科医
Keyword:
Orthopedic Surgeons
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Interprofessional Relations
,
Radiology Information Systems
,
Spinal Neoplasms
,
Radiotherapy
,
Retrospective Studies
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Electronic Mail
,
Bone Density Conservation Agents
,
Early Detection of Cancer
,
Early Medical Intervention
pp.1147-1150
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2018005472
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転移性脊椎腫瘍の早期発見・介入を目指した病院内CT・MRI画像診断連携システムについて、開始後1年での症例登録内容について検討し、導入前後の手術例について後ろ向きに調査した。CT撮影数は年34674件、MRI撮影数は年10079件で、運用開始1年で指摘された転移性脊椎腫瘍例は21例(月1.8件)、原発は肺、腎、前立腺、食道、肝臓、その他であった。導入前の転移性脊椎腫瘍に対する1年間の手術件数は15例、導入後は10件であった。手術時に感覚あるいは運動麻痺が出現していた症例は導入前6例(40%)、導入後3例(30%)であった。施行されたCT・MRIを対象とする画像診断連携システムは患者のスクリーニング法として極めて有用と思われた。
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