経験と考察
膝窩嚢腫に対する関節鏡視下手術の経験
藤林 功
1
,
三谷 誠
,
尾崎 琢磨
,
森 裕之
,
黒澤 尭
1姫路聖マリア病院 整形外科
キーワード:
Indigo Carmine
,
関節鏡法
,
MRI
,
膝外傷
,
膝窩嚢胞
,
脛側半月
Keyword:
Arthroscopy
,
Menisci, Tibial
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Indigo Carmine
,
Knee Injuries
,
Popliteal Cyst
pp.1253-1257
発行日 2015年11月1日
Published Date 2015/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2016083036
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膝窩嚢腫に対して鏡視下交通路拡大術を施行した4例の治療成績について検討した。男女各2例で、平均年齢は59歳、術後経過観察期間は13ヵ月であった。3例に半月板損傷、関節軟骨の変性などの関節内病変の合併を認めた。その結果、術後に感染や神経血管障害などの合併症はみられず、全例で術後2ヵ月の時点で膝窩部の腫瘤は消失し、自覚症状の軽減を認めた。MRIでは3例が術後3ヵ月、1例が術後6ヵ月に嚢腫は消失しており、再発所見もなく良好な成績が得られた。
©Nankodo Co., Ltd., 2015