発行日 2007年9月1日
Published Date 2007/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007308727
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70歳女。左膝関節痛を主訴とした。膝関節の腫脹、膝蓋骨跳動を認め、McMurrayテストは内側が陽性であり、日整会変形性膝関節症治療判定基準(JOAスコア)は75点であった。MRI画像で内側半月後節部の変性断裂像と、膝関節内後方にT1強調画像で低信号、T2強調画像で高信号の腫瘤を認めた。関節鏡視下に内側半月後節部の部分切除を行い、さらに2ポータルを用いて後方関節包に関節腔と嚢腫の間の交通路とする8mmの開創を行った。術後1週間で退院し、3ヵ月後のMRIでは軽度の関節水腫を認めるものの嚢腫は消失していた。1年経過してJOAスコアは90点であり、嚢腫の再発も認めていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2007